カトリス系は時代を越え/ベルギー鳩界を代表するCHブリーダーを輩出するヌーエン・パーセン鳩舎 ………長距離レースで30年以上もトップクラスをキープし続けているヌーエン・パーセン父子。2001年マルセイユIN19,600羽中優勝を含めIN優勝2回、Nat.優勝4回、SN優勝8回、Prov.優勝15回という驚異の賞歴を持つ。カトリス“45”が基礎となりそのラインは築かれた。
……昨年12月7日に開催されたつくば国際日本選手権500K。レースは昨年を約200mも上回る1400mメートル台のスピード決着。帰還率も約5割に達し、関係者の努力が最高の結果をもたらした。
ライン別に披露! たてやま系の後継鳩群 ………2002年10月号にスタートしたこの連載がついに最終回を迎える。フィナーレを飾るのは岩田輸入系の優れた資質を後代に伝承させる役割を担う後継鳩群だ。
……「超名鳩」の発見と導入は愛鳩家の大テーマの1つである。60年代後半よりヨーロッパ鳩界を注視つづけていた大田誠彦氏が常に念頭においていたテーマが実現された。74年サンバンサン・オランダN優勝鳩“ユリアナ”である。
目指せ1000チーム!! 2004年ナショナル・ピジョン・コンクール 優勝賞金2,004,000円
………今年もナショナル・ピジョン・コンクールの開催決定!鳩協・日鳩の垣根を越えて、全国規模で行われるコンクールが今年もやってきました。優勝賞金は2004年にちなんで2,004,000円。2〜50位までにも賞金が授与され、1000チームが参加すれば2〜21の賞金が約50万円!全国からの皆様の参加、お待ちしています。
2003年日本の頂点に立った8人の男達
………全日本優秀鳩舎の8名の各賞が決定した。今井雅之鳩舎の2年連続クラウン賞をはじめ、ゴールド賞は3賞受賞4回目の河原雅基鳩舎と2年連続受賞となった米倉勝弘鳩舎、シルバー賞は三賞最速入りのモンキーロフト、彗星のごとく登場したうさぎロフト、17年ぶりに3賞に返り咲いた平沢勝美鳩舎、6年連続3賞受賞の岩田誠三鳩舎、ブロンズ賞は北陸に26年ぶりに全日本のタイトルをもたらした海老利明鳩舎。勇士8人の頭上に栄光は輝いた。日本鳩界の頂点を極めた8人に各人各様の2003年を問う。
美しきマスターピース/日本鳩レース協会主催 全国レース鳩品評会開催
………去る12月20日、日本鳩レース協会2階ホールにて行なわれた全国レース鳩品評会。今年は品評会と表彰式が同日開催。全国から多くの愛鳩家が集結し、賑わいを見せた。
長距離名門鳩舎の現役エースピジョン導入/穴澤友英鳩舎
……矢継ぎ早にCHを導入し耳目を集める穴澤友英さんの最新ブリーダーを紹介する。カトリス45号をベースに長距離で名を馳せるヌーエン・パーセンのCHバードだ。愛称の“スーパー・サンバンサン”が示す通り、サンバンサン1000Kだけでも4回連続でシングル二桁入賞を果たし、03年まで闘い続けた。更にサンバンサンだけにとどまらず、ボルドー、ダックスをも飛び抜き、レーサーとしても非凡さを発揮。
嗚呼!バルセロナ/TDKロフト(素野 哲鳩舎)の新鳩舎披露&シンポジウム
………去る11月24日、TDKロフトの新鳩舎のお披露目シンポジウムが開催された。ヨーロッパ最高峰レース“バルセロナIN”のスペシャリスト達を迎え、バルセロナについて熱気ある意見が飛び交った。
連載第4回 特別企画・競翔50年「愛鳩の友」誌 半世紀の歩み
………鳩飼いに国境はない。共通の趣味を持つ愛鳩家たちが、世界各国との交流を深めるためにヨーロッパを訪問。国際化が一段と進んだ。
ファイナル“クラック”/遂にレース中止を決断 名匠最後の戦いを振り返る
………呼吸器疾患の悪化により発声すらままならないと伝えられたクラックがワンダー13と共に甦った。自動入舎記録機の導入もクラックのピジョン・ライフを応援してくれた。体調は決して思わしくない。が、晩節にある老匠が幾たびとなく自分自身を叱咤激励し、追い求めたヤンセン・ブラッドの魅力。しかし、昨年を最後にレースから身を引くことになった。
国際CH誕生の原動力/伝説の偉人ピート・デウェールトが見せる天才的な種鳩選定の能力
………ピジョン・ドクターでもある息子のヘンクとインターパロマ・ロフトを経営し、世に最高の鳩を送り出している。伝説の愛鳩家ピート・デウェールトの卓越した選鳩眼と交配センスは他鳩舎においても優れた鳩を発見し、新たなスーパーCHを誕生させてきた。
最強コンビで国際制覇を!/ドイツ長距離界で躍進するヘルボーツ&ヘラー
………ヨーロッパ鳩界をリードする。ヘルボーツ・ファミリーが、ドイツ長距離界の最前線に立つ鳩舎として注目したのが夫婦でピジョン・スポーツに興じるエワルド&エルヴィラ・ヘラーだった。国際レース制覇に意欲を燃やす両者が意気投合し、97年の暮れ、最強コンビが誕生した。
03年サンバンサンN第4セクター実距離1,184K1,314羽中優勝/アルベルト・フォス鳩舎
………オランダ北東部ドレンテ州にある小さな町、ニューウ・ドールドレヒトに鳩舎を構える。アルベルト・フォスが昨年のサンバンサンN第4セクターで二位に分速62mの差を付け勝利を手にした。優勝鳩は主力に据えるオランダ超長距離界の銘血で構成されていた。
03年ルフェックSN(オランダ第7セクター)優勝、2位入賞/ロブ・ファン・モールセラール鳩舎
………昨年のルフェックSNは7月11日午後3時、30度を越す高温、風が北東から吹く中での放鳩となった。厳しい展開を強いられながら、ロブ・ファン・モールセラールの2羽が後続を約30mちぎってワン、ツーを獲得する。
……1971年、大田誠彦氏は初めてオランダ鳩界を訪れた。この旅行中に出会った銘鳩の中に“ジュピター”がいた。1969年ポー・オランダNで優勝したこの銘鳩は不世出のブリーダーだった。優れた子孫を輩出し、大田氏を大いに楽しませてくれたという。