☆ シルバーエイジ賞決定! 完全分速率1.0で勝利を分かち合う!
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第1回 シルバーエイジ賞発表
乙川 清鳩舎(新潟北越連合会)(写真左)、尾内一郎鳩舎(葛飾支部)(写真右) |
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本年より新設されたタイトル、シルバーエイジ賞は、去る5月30日をもって受賞申請の締め切りを迎えた。70歳以上の現役フライターは、長距離レースを舞台に様々なドラマを作り出す。結果は悲喜こもごも、受賞申請を行ったのは8人のベテランたちである。ドラマは、想定外の展開を迎えた。2鳩舎が、申請レースで優勝を果たし、完全分速率1.0を叩き出す。
同率に並ぶも、分速で上回ったのは、尾内一郎鳩舎(葛飾支部)。日鳩会長という重責を担う一方で、レースでも常に第一線を走り続ける。自鳩舎トップは、分速654メートル台を記録し、合同会優勝(総合3位)を果たした。この1羽は、都知事杯でも総合7位に入賞、今季連盟のエースピジョン賞に輝く。
もう一つの王座を射止めたのは、乙川清鳩舎(新潟北越連合会)である。北陸長距離界の大御所は、桜花賞総合優勝を飾った。福岡空港からの西コースは、厳しい展開を強いられた。超耐久戦となり、レーサーが家路に着いたのは、放鳩3日目となった。
「第1回目には縁があるんですよ。初めて総合優勝を飾った地区Nも、佐世保桜花賞をワンツーで制した時も第1回開催でした。県会議長賞700キロ、そして新潟が2連盟になって初めて開催された菊花賞でも総合優勝。本当に縁がある」
諦めかけた中で掴んだ勝利だった。成せば成る。また一つ鳩から教わったと、ベテランは勝利を噛み締めた。
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☆ 愛鳩の友誌 創刊50周年記念企画 Part.4(1982〜85年代編)
長距離の覇者 偉大なるGCHたち |
延べ飛翔距離よりスピード。この時代(1980年代初頭)あたりからGCHの審査傾向が変わりはじめる。鳩のレベルが上がり、訓練、管理の技術もレベルアップし、「帰って来るのは当たり前」の時代が訪れると、CHやGCHに求められるのは「スピード」と「安定性」となっていったのである。「全レースでコンスタントに上位入賞するようなタイプが理想」とされた。
この時代のGCHたちを見てみると、82年度GCH鳩イージー・コック号は短・中距離でも上位入賞できるスピードを秘めたレーサーであったし、同年の持田119号の延べ飛翔距離は10,400キロと歴代でも最短の部類であった。
反面、延べ飛翔距離26,300キロの76AK4915号や、1200キロを7回飛んだキングセブン西鹿児島号など、純長距離レーサーもいる。 安定したスピードと帰巣性。この2つを兼ね備えていなくてはGCHを獲得することは困難な時代へと突入したのだ。ハイレベルな80年代のGCH鳩に迫る。
紹介している銘鳩
【富王号】 【よことみエヌ号】 【イージーコック号】 【杉山4016号】 【持田119号】
【飴田稚内タフ号】 【アヒル・ボス号】 【77EM7362号】 【76AK4915号】
【キングセブン西鹿児島号】
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☆ニッポンTODAY |
第43回東日本CH座談会 選ばれし10の王座!!
春レースを締めくくる伝統の一戦・東日本CH。今年は、天候に左右され、史上稀に見る渋い展開を見せた。厳しいチャンピオンロードを制したトリは、1割にも満たない。死闘を潜り抜け、トップ10の栄冠を掴んだ10人のフライターたち。彼らに、東日本CHを振り返って頂いた。
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第2回ジャパンカップオープンレース座談会
翌日レースを制した10人の男達 第2回ジャパンカップオープンレース・ベスト10集結
5月8日8時10分。雲ひとつない晴天の下、ジャパンカップの火蓋は切って落とされた。北海道初山別から、遥か家路を目指すのは総勢3,129羽。昨年、大きな反響を呼んだオープンレースは、第二章でも大きなドラマを生む。翌日戦を制した上位入賞鳩舎の必勝ポイントはどこにあったのか…。調整法を中心に紹介する。
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☆ヨーロッパTODAY |
優れた遺伝力にパワーの源 2年連続バルセロナIN上位入賞&CHシップ1位獲得
ルック&ヘラルド・ヘルボーツ父子の最高傑作 スーパー・ブラウヴェ・インター・バルセロナ
今や超長距離バルセロナのスペシャリストとして名を馳せる。ルック&ヘラルド・ヘルボーツ父子の近年の活躍は、地元リンブルフ州に留まらず、国際レベルでの評価を受ける程に目覚しい。父子の大いなる飛躍の扉を開いたのが、100%ファンデウェーゲンの最高傑作スーパー・ブラウヴェ・インター・バルセロナだ。 |
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時を越える遺伝力 カレル・ミューレマンスの黄金基礎カップル
アウデ・ファンデンボッシュ&ブラウ・ヤンセン
アーレンドンクの伝説として、かのヤンセン兄弟同様に語り継がれる巨人がカレル・ミューレマンスだ。数奇な運命を背負いながらも、自らの誇りとして深い信頼を抱く基礎カップルの銘血を維持し、今日の鳩作りに繋いでいる。
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栗色の宝石を巡って
ヤンセン鳩舎から消えつつある伝説のレッド・ヤンセンを巡る旅
1970年代、過剰なマスメディアの影響によって、ヤンセンの栗鳩たちは外国人に買い占められることになった。
「栗色の宝石」を巡る周囲の喧騒と、ヤンセンの源流から現代へと生き続けるレッド・ヤンセンの血脈を考察する。 |
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世界が注目するスピード王
基礎鳩ド・アスが築いたゴメール・フェルブルッゲンのスピードCHコロニー
20年間でナショナルレース優勝10回を含み57回 ベスト10入賞を果たしている中距離の王者ゴメール・フェルブルッゲン。基礎鳩ド・アスの直系が形成するベルギー最強のスピードCHコロニーの勢いは、80年代から現在に至るまで止まらない。そして今シーズン、ブールジュN一歳鳩部門で念願の優勝を果たし、世界を震撼させる。
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☆ 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.28 |
すでに紹介したドン・ビトーの血統構成の中でも示されている。母と息子による親子配合から優れた雄のブリーダーが生まれる可能性は高い。無論、その以前に鳩自身の質は問われてくるが、この1つのセオリーに基づき交配することで、新たな可能性は広がっていくことも確かだ。今回はその応用編として筆者はバルセロナNの優勝鳩チータの血統に潜む交配法に注目し、さらにチータに始まる発展的交配法へと話を展開していく。一見、その意図が見抜けないようなペアリングに戸惑いを覚えるが、筆者は確信を持って、その狙いと成果を自らのセオリーで解いていく。 |
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