◆ゴールド賞 水戸北ロフト (茨城葵連合会) 2005年、水戸北ロフトは、シルバー賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。レース歴5年を迎え、フライターはまた一歩クラウン賞への階段を上る。シルバーからゴールドへ。輝きを増し、見事2年連続三賞入りを果たした。
◆シルバー賞 小黒良作鳩舎 (長岡中央連合会) 新潟鳩界史上2人目。実に26年ぶり三賞鳩舎が誕生した。快挙を成し遂げた小黒鳩舎は、レース歴50年の超ベテランである。過去に地区CH賞4回、羽越GP総合優勝3回、連盟最優秀鳩舎6回。00年には地区Nで2,000mを越す分速で日本新記録を樹立している。
ベルギー実力鳩舎 ヨス・トーネ 【栄光への道 連載第1回】 独立後、最初に誕生したスーパーCH“ポコ” ヨス・トーネがペータース父子から独立し、自らの名前でレースに参加するようになるのは91年からだった。その翌年に誕生したポコは驚くべき回復力と、精神力で着実に実績を積んでいく。
銘血と遺志が躍動 06年オルレアンNダービー第3地区2位、6位入賞 純クラック・ヤンセンを受け継ぐ ボルグマン兄弟 伝説の巨人、偉大なる叔父クラックが作り上げた“クラック・ヤンセン”を受け継ぎ、ボルグマン兄弟の新たな挑戦と飛躍が始まった。昨年、兄弟は叔父の遺作同士の子でオルレアンNダービーに参加し、2位、6位入賞の快挙を成した。
去る10月6日、中田幸雄鳩舎(04年シルバー賞、地区CH賞9回受賞)立会いの下、全日本優秀鳩舎の第1次審査の集計が行われた。総投票数118通。厳正な審査の結果、本年度の三賞及びブロンズ賞が決定した。選ばれたトップ8の軌跡を辿ってみよう。 ■栄光の8鳩舎、発表!! 日本鳩界至高のタイトル・全日本優秀鳩舎賞。日本鳩レース協会、日本伝書鳩協会の垣根を越え、真に優れたレースマンを決める誉れ高い賞である。特にクラウン賞に贈られる王冠は、日本一のシンボルとして鳩界に定着している。地区CH賞、有資格鳩舎、推薦鳩舎、そして本年は地区CH特別賞、準地区CH賞を加えた51鳩舎から、日本最強の8鳩舎が選出される。本年の総投票数は118通。中田幸雄氏の立会いの下、第1次選考は厳正に行われた。クラウン・ゴールド・シルバー各賞の受賞候補そしてブロンズ賞が決定。最終選考に残ったのは以下の7名である。(50音順) ・新井健仁鳩舎(春日部連合会・9区) ・及川 茂鳩舎 (新日本連合会・11区) ・小黒良作鳩舎(長岡中央連合会・15区) ・加藤正祝鳩舎(東海連合会・17区) ・神田亮介鳩舎(常南連合会・7区) ・高山初夫鳩舎(中京連合会・17区) ・水戸北ロフト (茨城葵連合会・5区) またブロンズ賞には、佐藤守鳩舎(東京南部連合会・11区)が選出された。
▲CHチャンピオン認定 02SB08250 BP♀ ▲CHチャンピオン認定 98HA11122 S♂ 丹羽和一鳩舎作翔 (三重第3連合会) 柳田雅幸鳩舎作翔 (佐原連合会) 今年度のチャンピオン鳩への応募は僅か3羽であった。これまでで最小の申請数となったが、この原因は明白である。全国各地での帰還率の低下。中でも、長距離レースでの記録的な低帰還率である。日本鳩界の歴史においても、受難のシーズンであり、とりわけCH認定を狙うような長距離フライター、レーサーにとっては厳しい春であったと言える。そんな困難な条件を乗り越え、2羽のCH鳩が認定された。
ベルギー最強 ヨス・トーネの世界 【 栄 光 へ の 道 連載への序 】 P・スポーツへの豊かな感性を培った少年時代 “ベルギー鳩界の皇太子”、“ワンダー・ボーイ”と呼ばれ続けた。その若きホープは40歳半ばを迎えた今、まさに充実した鳩人生の真っ只中にいる。4年連続ゼネラルCH1位、今年もまたKBDB若鳩ナショナルCH1位を獲得した。鳩レースの天才ヨス・トーネの栄光への軌跡をたどってみる。
ブルー・ラインに寄せる信頼 00年ベルジュラックN優勝・03年バルセロナN優勝 他多数 オランダ長距離界を牽引する クリス&ヤープ・ファンデルフェルデン父子 92年ZLU超長距離チャンピオン1位、95年ヨーロッパカップ1位、96年長距離Provチャンピオン1位、97年長距離クラブIN♀部門チャンピオン1位、00年ZLUグランプリ1位、03年オランダ・チャンピオン1位…。両手では収まり切らないほどの長距離タイトルを獲得した強豪が西オランダにいます。モーレンダイク(風車と堤防で防備された町)に住むクリス&ヤープ・ファンデルフェルデン父子です。
世界的な銘系が復活した。アンドレ・ファンブリアーナの遺志を受け継ぎ、孫のパトリックが名ハンドラー、デルルーと手を組んでバルセロナに本格参戦。2万羽を越えるINで4位、1万羽を越えるNで2位と銘系の底力を見せつけた。
一見、バランスの崩れた鳩でも、目や羽根などパーツ、パーツに他の鳩とは異なる優れた因子を見出す。鳩の形質や血統と、レーサーとして、あるい はブリーダーとしての実績との関係を、筆者は自らの経験を重ねながらデータとして蓄積する中で論理立ててきた。時には種鳩作りのための種鳩を他鳩 舎に渡しながら、その意図は理解されずに選手鳩として飛ばされるということもあった。結果的には好成績を収めることとなるが筆者の論理に揺るぎは無かった。その成果の裏に潜む問題を指摘し、自らが見出した交配セオリー にむしろ新たな確信さえ抱いている。