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19世紀のピジョン・スポーツは「より遠くから、より速く、より確実に」帰ってくることをテーマに試行錯誤を繰り返してきた歴史といってよい。2、3例を挙げると、既に放鳩地からして多種多様である。

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■現代レーシング・ピジョンの起源 |
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ピジョン・スポーツ発祥の地がベルギーのリエージュである。1811年にローヌ川畔から放鳩した史実がある。 |
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アントワープは英語読み、ベルギーではアンヴェルス(Anvers)という。
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リエージュ鳩(あるいはヴェルヴィエ鳩)とアントワープ鳩との中間種。体型的にも性能的にも両者の特徴を兼備している。
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■ベルギーの系統の歴史 |
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1840年から1850年の間はベルギーのピジョン・スポーツ界は血液混交時代だった。当時の愛鳩家は新しい血液を導入するためにベルギー各地にそれを探し求めた。その提供鳩舎のひとつがアントワープ在のユゥランだった。
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ユゥラン鳩の特徴はふたつあった。
ひとつは、ユゥラン鳩の血液が混入された鳩はレースで抜群の成績を収めたこと。
もうひとつはユゥラン鳩の血液が混入された鳩を互いに交配しても成功率が高いことだった。ユゥラン鳩こそ現代レーシング・ピジョンのオリジンというべきである。
なお、ユゥランはベールナール(Beernaerts)という有能なロフト・マネージャーを使用しており、そのコンビから偉大な系統が生まれた。
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<目>瞳孔は大きいが絞りがいい。第1虹彩は銀色で、第2虹彩はバラ色。
<羽色>灰栗が主、灰または灰ゴマがまれにある。
<体型>頭部は優美な曲線を描く。クチバシの基底部は十分に幅広く、鼻瘤とまぶちは過大でない。羽毛は豊かで、翼と尾は幅広くほとんどが暗色の斑点を持っていた。。
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◇カレル・ウェッヘ(Karel Wegge 1842〜1896)
アントワープの代表的鳩舎。
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◇アレキサンダー・アンセーヌ(Alexander Hansenne
1903年没)
◇エルネスト・グロータース(Ernest Grooters 1895年?没)

参考文献 関口龍雄著「鳩と共に70年」 大田誠彦著「レース鳩緒論」
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