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![]() ![]() ![]() 太古から人類は空を飛ぶことに大いなる憧れをいだいてきました。ルネサンスの万能な科学者、レオナルド・ダ・ビンチが鳥類の飛翔の仕方を研究し、人類の夢を実現しようとしました。 20世紀に入り、ライト兄弟がついにその試みに成功しました。以来、わずか100年。人類はジャンボ・ジェット機を活用し、地球を循環し、世界各国への旅を楽しんでいます。 しかし、紀元前のはるか昔から、人類は空を飛ぶ小動物を自在にコントロールし、自分たちの夢を実現していたことをご存知でしょうか。自分の手から放しても、必ず帰ってきてくれる鳩がその役割を果たしてきました。巣に帰る能力、換言するとすぐれた帰巣本能を鳩がもっていることが、人類とこの小動物との深いきずなを作りました。 旧約聖書・創世記でノアが伝心のために鳩を利用したことはあまりにも有名な逸話です。 「平和のシンボル」である鳩が軍用に活用されたことは人類の裏面史ですが、近代(19世紀中葉)に至り、ヨーロッパでは鳩の帰巣能力を活かしたスポーツが盛んになりました。今もピジョン・スポーツのメッカといわれるベルギーが発祥の地です。 (『史実としてのピジョン・スポーツ』はこちらへ) ピジョン・スポーツのモティヴェイションは「いかに遠くから、いかに速く鳩を帰すか」に要約されます。そのために優良な種鳩選びから始まり、オスとメスを交配し、よい子鳩を作ります。引き続き厳しいトレーニングに入り、頭脳的にも肉体的にも卓越した鳩がアスリートとして認定され、コンクールに参加します。 ピジョン・スポーツでは鳩を放した瞬間と、鳩が自分の巣に帰ってきた瞬間しか人間はそのプロセスを目撃することはできません。「大気圏で競われる不可視のスポーツ」。それに魅惑を覚えない人はいないでしょう。 ![]() |
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■世界の代表的なレース | ||||||||||
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