………7月27日、第40回東日本CH、平成15年度東日本GN、そして今年第1回目の日露友好サハリンレースの合同表彰式が開催された。会場となったホテル・ラングウッド「鳳凰の間」には約240名が集まり、長距離大レースを制覇した、新たなヒーローたちの誕生を盛大に祝った。
………来秋、開催を予定している国際グランプリレースに向けて、関係役員が集まり座談会を開いた。今年開催されたポルトガルでのグランプリレースを視察した坪井政雄、大田誠彦両氏の報告を受け、日本鳩界の活性化に繋がるGP成功を目指しての取り組みについて熱く話し合った。
………鳩界では傍系に追いやられてしまった感のあるドイツ鳩だが、一方で岡林信康氏、山本雅嗣氏、明神庄吾愛鳩の友社社長らが発起人となり、飛ぶドイツ鳩を復活させようという試みが始まっている。これを「プロジェクトD」と銘打つ。
………うさぎロフトこと大槻政明氏は、今春、万羽レースの東日本CHで総合5、15、22、25位入賞の快挙を成した。おおむね管理はズボラだが、外せないポイントは徹底してやり切る。ソフトとハードを巧みに使い分けて今春地区CH賞をゲットする。
もう止まらない!恐るべしキップ父子ライン Part.2 ………98年、バルセロナ・キングで、バルセロナINを制覇したキップ父子にとって、作出面でも当り年だった。マルセイユ、ポー、ペルピナン、ダックスなどの長距離CHを多数輩出したキップ父子の98年生れの銘ブリーダーばかりが登場する。
……1962年のバルセロナINで超銘鳩“ミュニィエ”と熱き戦いの末敗れて2位に止まり、その2年後、見事優勝を遂げた銘鳩“バルセロナ・セカンド”。戦後の世界的銘血統ファンブリアーナを受け継いだ思い出の銘鳩を大田氏は回顧し綴る。
………6月29日、浦和ロイヤルパインズホテル21階・スカイバンケットにて本年度NPCの表彰式および懇親会が行われた。全国の著名愛鳩家が一同に会す。その模様を8頁にわたってお伝えする。
………2つの海峡を越え、1,200Kから1,300Kの超長距離に臨む。異国の地ロシアのサハリン州、州都ユジノサハリンスクを放鳩地とする第1回・日露友好サハリンレースは予定通りの5月9日に開催された。北西の風吹く絶好のレース日和の下を 1,004羽の精鋭は一斉に飛び発ち、夢とロマンに賭けるフライターの熱い眼差しを受ける中、19羽が翌日に帰って来た。栄光の上位入賞を収めた勝者の戦い方と勝因は様々である。
………今春の埼玉GPは予定通り4月16日早朝に放鳩された。当初、晴天の中での好成績が期待されたものの、思わぬ強風に悩まされた鳩は海越えに渾身の力を振り絞ることになった。
☆ヨーロッパTODAY もう止まらない!恐るべしキップ父子ライン
………98年のバルセロナINで国際レースのスペシャリストたちが集う中、優勝と5位に入賞したキップ父子が作出した鳩の直子が2002年マルセイユINで19,290羽中3位(ドイツN2位)、そして今年は孫鳩がバルセロナINで20,209羽中4位(ドイツN3位)を獲得した。その背景にはキップ父子作出鳩で優秀なブリーダーを作出するポール・クラーセンがいた。