今、帰還率を考える
翔聖が語った帰還率向上案&競翔&放鳩委員長が考える改善点 |
日本鳩界では、帰還率の低下が深刻化している。今春のレースは、その傾向が浮き彫りになるものであった。GW明けに行われた東日本CH、GN、JCは、どれも帰還率10%未満。過去最悪に近い数値である。帰らない原因は、天候や猛禽類の増加、電磁波など様々に推察できるが、今春の3大長距離レースにおいては、天候が最大の要因となったと言える。確かに4月、5月にかけて日本列島は不安定な天気が続き、気圧の変化が激しい時期であった…。
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愛鳩の友誌 創刊50周年記念企画 Part.5(1985〜87年代編)
長距離の覇者 偉大なるGCHたち |
1980年代も中盤になると、長距離を5年、6年と飛ばすような鳩は少なくなってくる。延べ飛翔距離よりスピードや上位入賞が重要視されるようになったCH鳩の世界でもそれは同様であった。
長距離だけでなく、中距離でも総合シングルに入るような鳩が目立つ。また、オランダのCH鳩の直子などが輸入されはじめた時代でもあり、87年の82EA1569号などは、ヤン・アールデン系が4分の3、4分の1がジャンヌの筋というオランダの最高の血統である。スピードとヨーロッパ化。現代の鳩事情につながるGCHたちが次から次へと生まれた80年代中盤から後半は、日本の鳩質が加速的に進歩した時代でもあった
紹介している銘鳩
【三日月キング号】、【よことみスマイル号】、【シャフト・スパイラル】、【ナイーブ・プリンセス】、
【82EA1569号】、【トミタエース】、【9003号】、【大野635号】、【スピード稚内号】、【80HB0907】
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☆ニッポンTODAY |
第2回ジャパンカップ総合表彰式開催
去る7月9日、第2回ジャパンカップ総合表彰式会場となる大宮パレスホテルの広間は、昨年同様の120名を超える出席者で賑わった。帰還率約10%と厳しい展開を闘い抜いた勝者へ賛辞と惜しみない拍手が送られていた。
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東日本GN座談会 〜トップ10が各々のGNを語る〜
東日本GNには、今まで長距離レースにロマンを抱くフライターたちの夢舞台として、数多くのトリたちが挑んでいった。そして37度目を迎えた同レース、悪天候の影響で熾烈を極める展開となる。参加羽数1993羽に対し、記録されたのがわずか80羽…。未曾有の死闘を潜り抜け、その中でもトップ10に輝いた十人の覇者たち。その喜びの声を伝える。
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☆ヨーロッパTODAY |
ミレニアムの衝撃 −前編− 00年モントーバンN優勝&ナルボンヌN優勝
ルネ・ルフェブルの手腕で“ローセンス”を蘇らせる
再開して6年目のことだった。すでに66歳と老齢の域にあったルネ・フェルブルがベルギー鳩界の最強として注目を集めた。00年モントーバンとナルボンヌのNレースをダブルで制覇する。 |
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☆ 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.29 |
自らの手で鳩を飼育し、ピジョン・スポーツに興じる愛鳩家にとって“交配”が意味するものは大きい。どんな目的を持ち、しかる後にどんな交配をしていくのか…。この連載を通じ、これまでも具体例を挙げながら筆者のセオリーに沿った交配を紹介してきた。そこで重要なポイントとして外せないものに“血の流れ”があった。意識することで狙いの鳩作りも高い確率で可能となってくるのだが、ここで筆者はあらためて問い掛けている。系統を意識している愛鳩家は多いが、どれだけの人が血の流れを押さえているのか、鳩の系源について認識しているのかということを。 |
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