愛鳩サロン

愛鳩の友


 
 ニッポンTODAY
 
  2006年度全日本最優秀鳩舎
 トップ8かく語りき

 
加藤正祝鳩舎
(シルバー賞)
及川 茂鳩舎
(ゴールド賞)
水戸北ロフト
(ゴールド賞)
高山初夫鳩舎
(クラウン賞)

佐藤 守鳩舎
(ブロンズ賞)
小黒良作鳩舎
(シルバー賞)
新井健仁鳩舎
(シルバー賞)
神田亮介鳩舎
(シルバー賞)

 
 06年は厳しい帰還率のレースが続いた。各地の地区CH鳩舎の入賞率は過去最低レベルの数値となった。長距離での帰還率も例年になく厳しいもので、1000K3羽帰還というハードルを越えることのできなかった強豪鳩舎が続出。そんな厳しいシーズンをくぐり抜け、トップ8に選ばれた今回の全日本優秀鳩舎もまた、長距離フライターが多かったようだ。
 CH、GNと連勝し、一気にクラウンにまで登りつめた高山初夫鳩舎。ジャパンカップで13羽という最多記録を作り、入賞率1位でゴールド賞に輝いた水戸北ロフト。及川シャンテリー系を武器に、桜花賞連盟ベスト7独占という記録を作った及川 茂鳩舎。Rg、地区N、CHとシングルに入れ、安定した実力でシルバー賞を獲得した加藤正祝鳩舎。本質は中距離フライターながら、ジャパンカップでシングル2羽を記録した神田亮介鳩舎。再開1年目ながら、東日本CHで3羽を入賞させた新井健仁鳩舎。Rg、地区N、GPと総合3連勝の離れ業をやってのけた小黒良作鳩舎。そして小羽数ながらオーラウンドに健闘した佐藤 守鳩舎。ベテランと新人が入り混じった今回のトップ8。それぞれの素顔に迫る。


 ヨーロッパTODAY
 

ベルギー実力鳩舎 ヨス・トーネ  【栄光への道 連載第2回】
 
新たな飛躍への原動力“モーイステ・リュース”

トーマス・ペータース父子からの 独立に伴い、自らの手で作出を始め た最初の年に誕生した1羽だった。 90年生まれのモーイステ・リュース の血統構成に未来を見据えるヨスの 取り組みを見る。

 

1,300キロ勇躍の驚異 オランダ長距離界の粋を集め
  06年バルセロナIN5位 北ホランド州の最北端で闘うアリス・ローヴ

1,300Kを越える実距離を闘い抜き、アリス・ローヴは5位入賞という歴史的快挙を成した。会心の勝利を収めた栗のスーパーCHはオランダ長距離界を代表するスペシャリストの銘血で構成されていた。

 
基礎鳩“ウィットバイク”の威力を受け継ぐ
 オランダ長距離界の強豪バーテンブルフ&ファンデメーウ

夫婦でコンビを組む。バーテンブルフ&ファンデメーウは初めて長距離Nレースで成果を挙げた99年以降、途切れることなくハイレベルな闘いで勝ち続 けてきた。偉大なる基礎鳩ウィットバイクの遺伝力が常勝ラインを形成する。
 

伝説を築いたCHコロニー フェルスプリート父子(前編)
 
驚愕のスピードで優勝&タイトル総ナメ!!  

ゼネラルCHを25年連続で獲得、7年間の優勝回数が252回…恐ろしい記録が打ち立てられた。フェルスプリート父子のCHコロニーが、誰も築くことのできない伝説を作る。

 

アルベルトの魔力
 長距離に専念するエリック・ウィレムス

2年連続インターナショナル・シングルのエースピジョン“キング・アルベルト”を送り出したアルベルト&エリック・ウィレムス父子。父が引退し、エリック・ウィレムスとして再出発する07年、エリックは長距離に専念するため、短・中距離バードを手放すことを決意する。その決断の背景にあるものとは。

 
奇跡のナイトフライター・後編 M.リートフェルト父子
 06年ベルジュラックN40,305羽中最高分速
  

4万羽レースを制したナイトフライター、ド・ヨンゲ・バロン。彼の武器は「夜目」が利くことだけではなかった。そのハイレベルなポテンシャルは、ベルジュラック優勝3回×バルセロナ2位の筋というスーパーカップルに、長距離INエースピジョンをブレンドした確かな血統構成の賜物であった。
 
ヤンセン、最後の輝き ド・クランパー

21世紀のヤンセン鳩舎代表種鳩ド・クランパー=B伝説的銘鳩ヨンゲ・メルクスの血を濃縮したこの灰胡麻は、ダイレクト・ヤンセンの血脈を後世に伝える使命を担っている。
 
 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.34
 
 常に鳩をよく観察し、日常管理の中でよく掴んでみては鳩の状態の変化を確かめる。持ち前の優れた洞察力と非凡ともいえる閃きで自らの見識を深めてきた。そんな筆者だからこそ気づいたことかもしれない。キールと恥骨との間の開き具合いで鳩の距離適正を判断すると言う。レース前と後とでは恥骨が近づきキールとの間の幅も変化する。微妙な違いを手の感触で覚え、筆者の発想はさらに広がった。恥骨がキールに近づく速度からも鳩の距離適正は判断できる。飛ぶことで移動した恥骨の位置が再び元の所へ戻ろうとし、その動きが止まったところが鳩の疲労が抜けた時とも言う。
 
☆愛鳩の友2007年1月号の紹介☆
2006年12月号の目次はこちら→
☆ニッポンTODAY

情熱は逆風を越えて
 世界最大規模!!2006年度「全国著名愛鳩家の集い」

 
 去る11月12日(日)、2006年度「全国著名愛鳩家の集い」が、東京・椿山荘「オリオンの間」で開催され、400名近い愛鳩家が参加した。厳しいシーズンに立ち向かったフライターたちの一体感は、来シーズンへの大いなる飛躍を感じさせた。
 
クラウン賞 高山初夫鳩舎 (中京連合会・17区)
  クラウン賞4連覇の前チャンピオン・今井雅之氏より王冠を受け継いだ高山初夫鳩舎。

身初となる地区CH賞から1年。高山鳩舎は、安定感に磨きをかけ06年春に望んだ。圧巻だったのは、シーズン最後の2レース。誰もが苦しむ長距離で東海CHと東海・三重GNにおいて総合優勝を果し、長距離ではダントツの成績、3レースの平均入賞率は全国2位へと躍り出た。結果、獲得点数が倍となる2次審査では、59ポイント差の接戦を制し、高山鳩舎はクラウン賞に輝いた。



ゴールド賞 水戸北ロフト
      
(茨城葵連合会)

2005年、水戸北ロフトは、シルバー賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。レース歴5年を迎え、フライターはまた一歩クラウン賞への階段を上る。シルバーからゴールドへ。輝きを増し、見事2年連続三賞入りを果たした。

 

 
ゴールド賞 及川 茂鳩舎
         (新日本連合会)

じくゴールド賞を手中に収めたのは、全国に名を轟かせる及川 茂鳩舎。円熟味を増したフライターは06年。大半のレースでシングル入賞を果たし、桜花賞では圧巻の独占劇を繰り広げた。満を持しての三賞入りである。
 
 
 
シルバー賞 加藤正祝鳩舎
         
(東海連合会)

海勢から2人目の三賞入りとなった加藤鳩舎。レース歴15年、地元を代表するトップ・フライターとしても認知されている。強豪の代名詞といえば「ポルシェ」。二十数年前に導入した銘血は、加藤ポルシェラインとして進化を遂げ、数多くの優入賞を果たしている。
 
 

 
シルバー賞 神田亮介鳩舎
   
      (常南連合会)

大な父の存在・二代目の重圧を乗り越え、自身の力のみで獲得した2年連続シルバー賞。その他、300K優勝、ジャパンカップ総合シングル2羽など、話題を集め最高の1年をおえ、若き獅子は、1人のフライターとして認められたのだった。
 

シルバー賞 新井健仁鳩舎
       (春日部連合会)

開1年にして新井健仁鳩舎が、見事三賞の座を射止める。念願だったレースの復帰を果たし、新井鳩舎の情熱は一気に燃え上がった。本格始動に際し、元・UFOロフト代表 上澤 衛氏を加え、万全を期してのシルバー賞受賞。
 


シルバー賞 小黒良作鳩舎
      (長岡中央連合会)

潟鳩界史上2人目。実に26年ぶり三賞鳩舎が誕生した。快挙を成し遂げた小黒鳩舎は、レース歴50年の超ベテランである。過去に地区CH賞4回、羽越GP総合優勝3回、連盟最優秀鳩舎6回。00年には地区Nで2,000mを越す分速で日本新記録を樹立している。

 

ブロンズ賞 佐藤 守鳩舎
   
   (東京南部連合会)
         
(代理 鈴木信義鳩舎)

羽数での健闘が光った佐藤 守鳩舎が06年のブロンズ賞を獲得した。記憶に新しいのは、05年の春レース。デビュー1年目にして600K総合シングル4羽、700K総合9位にランクイン。驚異の新人はタイトルを総なめし、日本エースピジョン全国3位、会長賞、シルバーエクセレントP賞を獲得した。
 
☆ヨーロッパTODAY

ベルギー実力鳩舎 ヨス・トーネ  【栄光への道 連載第1回】
 独立後、最初に誕生したスーパーCH“ポコ”


ヨス・トーネがペータース父子から独立し、自らの名前でレースに参加するようになるのは91年からだった。その翌年に誕生したポコは驚くべき回復力と、精神力で着実に実績を積んでいく。

銘血と遺志が躍動 06年オルレアンNダービー第3地区2位、6位入賞
 純クラック・ヤンセンを受け継ぐ ボルグマン兄弟

伝説の巨人、偉大なる叔父クラックが作り上げた“クラック・ヤンセン”を受け継ぎ、ボルグマン兄弟の新たな挑戦と飛躍が始まった。昨年、兄弟は叔父の遺作同士の子でオルレアンNダービーに参加し、2位、6位入賞の快挙を成した。
 
ヤンセン系の柔らかさ 
 アウトブリードに適したインブリードの系統

世紀を越えて遺伝力を維持し続ける奇跡の血脈、ヤンセン。この系統の最大の特徴は、他系統の能力を最大に引き出すアウトブリード能力にあった。
 
再びデニスの時代がやって来た
ベルギー長距離界のスペシャリスト、エミール・デニス
 連綿と受け継がれてきた基礎鳩TEEの優れた帰巣性

30年前に誕生した稀代の銘鳩TEEの血は今日なお進化し続けている。バルセロナ・ゴールド・ウィング賞受賞2回、長距離界の第1人者エミール・デニスは偉大なる基礎鳩の優れた帰巣性を子孫へと引き継がせ、これまでにも数多くの銘鳩を誕生させてきた。
 
奇跡のナイトフライター
06年ベルジュラックN4,030羽中最高分速 M.リートフェルト父子


実距離859キロのベルジュラックNを最高分速で優勝したド・ヨンゲ・バロンは、典型的なナイトフライターであった。同レースを04年11位、05年19位、06年優勝と3年連続夜間飛行を成功させたのだ。夜を制するものはレースを制す。ナイトフライターが生み出された背景を探る。
 
☆ 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.33

あくまでも自らが求める鳩の“スタンダード”が筆者にはあった。かと言って、好みで作り上げた基準ではない。優れた先達からその時代、時代を代表する鳩について学び、自らも経験を重ね、研鑽を積む中から導き出したものだった。そのスタンダードを基準とし、非凡とも言える筆者独自の発想で鳩のタイプを見極めてきた。たとえば表面的にはなかなか推し量れない距離適正を判断する。筆者の中に潜む鋭い感覚は、ミクロの世界へと入り込み、指の感触で羽根の付け根の下にある筋肉の形を立体的に感じとり、その鳩がスプリンター、長距離鳩かを区別する。

 
購入申込みへ
愛鳩サロントップへ戻る