愛鳩サロン

愛鳩の友


 
 ニッポンTODAY
 
  全国の愛鳩家が一堂に会す
 「東京ピジョンフェスティバル」

 
 名称が「東京ピジョン・フェスティバル」と変更された。今回で31回を数える日本伝書鳩協会主催のメイン・エベントは、今年も「池袋サンシャインシティ文化会館」を会場に全国の愛鳩家が集まり、1月13日と14日の2日間にわたって盛大に開催された。

  
▲06年全国最優秀鳩舎賞の名誉に輝いた岡山マスカット支部の強豪・三宅博幸鳩舎(写真右)と尾内一郎日鳩会長(中央)、細川 清・中国支部連盟長(左)の3名が、がっちりと握手を交わす。


 昨年を上回る盛り上がり

 異常気象を含め、取り巻く環境の厳しい時代に挑戦するかのように年々歳々、華やかさを増す。日本伝書鳩協会が主催する年に1度のビッグ・エベントの名称が「オリンピアード」から、「東京ピジョン・フェスティバル」へと改められた。長年、馴れ親しんだ名称だが、この変更を新たな飛躍へのステップにせんとする気概があったようだ。役員を初め、全国から集まった会員等で繰り広げられた今年の祭典は、総参加300名を超えた前年を上回る勢いで大いに盛り上がった。
     池袋サンシャインシティ文化会館を開催の場とするようになって3回目となる。2日間にわたって執り行われたフェスティバルの1日目は全国品評会、全国理事・評議員会、平成18年度特別表彰式、全国支部長会議とメニューをこなし、夜には参加者が互いの交流を深める懇親会が設けられ、和やかな雰囲気の中で進行する。
 「全国の会員、役員皆さんのおかげで、全体に順調な推移を見せ、秋のメイン・エベントである国際委託レースもしっかり消化し成果を挙げました。近年に入り、参加も年々増える傾向にあり、今度の発展に是非、結びつけていきたいと思っています」 尾内一郎会長の挨拶の中には会員への感謝と今後への期待が込められていた。



 ヨーロッパTODAY
 

ベルギー最強鳩舎 ヨス・トーネ  【栄光への道 連載第3回】
稀代の銘ブリーダー、フーデン・グリジェの再来

ヨス・トーネ会心作の1羽だ。オリンピック・ユーロが身にまとう特有の色と模様は遠い祖先に見出せるフーデン・グリジェを彷彿させる。羽色の強い遺伝力は優れた性能も意味していた。

 

チャンピオンからチャンピオンへ   フェルスプリート父子
受け継がれる銘血から優勝が続出と誕生!!


 25年連続のゼネラルチャンピオン1位、7年間の優勝回数が252回と、恐るべき記録を打ち立てたフェルスプリート父子。その要因は、連綿と受け継がれる銘血の継承にある。

 
年輪がもたらす「強さ」 (前編)  ルフェブル&ダーネンス共同鳩舎
40年の歳月によって醸成された銘血

ベルギーの古豪、ロジャー・ルフェブルとダニエル。ダーネンスがまたもや確かな実力を見せつけた。06年のブールジュNで26,984羽中6位。この雌のCHは同鳩舎が誇るゴールデンカップルで固められたスーパーエースであった。
 

スピードレースの魔術師 (前編)  ピート・ファンデメーウ
2006年優勝16回・上位入賞30回!! オランダ長距離界のスペシャリスト 

オランダ鳩界で知らない人はいない。ピート・ファンデメーウは、スピードレースの魔術師として数々のミラクルを繰り広げてきた。しかし、輝かしいキャリアは奇跡ではない。確かな知識と経験が、狂いのないブリーダー選びを実現する。

 
 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.35
 
 筆者は近年の日本鳩界における帰還率低下の裏に愛鳩家が陥りやすい盲点を指摘する。多くの経験と実績を積むベテランになるほどポリシーがあり、プライドもある。鳩作りに対しても自らが導き出した答えを持ち、独自の基準で鳩の良し、悪しを見極めてきた。それでも時には失敗し、次なる課題を突き付けられるのが鳩レースだ。歴史的変遷の中でスピードを求め過ぎたあまり、鳩本来が持つ帰巣性が損なわれてきた。とりわけ、キャリアを積む強豪ほど手の感触で覚えた好みのタイプで鳩を均一化し、揃える傾向がある。そして、そこに大きな落とし穴があると言う。
 
☆愛鳩の友2007年2月号の紹介☆
2007年1月号の目次はこちら→
☆ニッポンTODAY

  2006年度全日本最優秀鳩舎
 トップ8かく語りき

 

加藤正祝鳩舎
(シルバー賞)
及川 茂鳩舎
(ゴールド賞)
水戸北ロフト
(ゴールド賞)
高山初夫鳩舎
(クラウン賞)

佐藤 守鳩舎
(ブロンズ賞)
小黒良作鳩舎
(シルバー賞)
新井健仁鳩舎
(シルバー賞)
神田亮介鳩舎
(シルバー賞)

 
 06年は厳しい帰還率のレースが続いた。各地の地区CH鳩舎の入賞率は過去最低レベルの数値となった。長距離での帰還率も例年になく厳しいもので、1000K3羽帰還というハードルを越えることのできなかった強豪鳩舎が続出。そんな厳しいシーズンをくぐり抜け、トップ8に選ばれた今回の全日本優秀鳩舎もまた、長距離フライターが多かったようだ。
 CH、GNと連勝し、一気にクラウンにまで登りつめた高山初夫鳩舎。ジャパンカップで13羽という最多記録を作り、入賞率1位でゴールド賞に輝いた水戸北ロフト。及川シャンテリー系を武器に、桜花賞連盟ベスト7独占という記録を作った及川 茂鳩舎。Rg、地区N、CHとシングルに入れ、安定した実力でシルバー賞を獲得した加藤正祝鳩舎。本質は中距離フライターながら、ジャパンカップでシングル2羽を記録した神田亮介鳩舎。再開1年目ながら、東日本CHで3羽を入賞させた新井健仁鳩舎。Rg、地区N、GPと総合3連勝の離れ業をやってのけた小黒良作鳩舎。そして小羽数ながらオーラウンドに健闘した佐藤 守鳩舎。ベテランと新人が入り混じった今回のトップ8。それぞれの素顔に迫る。


☆ヨーロッパTODAY

ベルギー実力鳩舎 ヨス・トーネ  【栄光への道 連載第2回】
 
新たな飛躍への原動力“モーイステ・リュース”

トーマス・ペータース父子からの 独立に伴い、自らの手で作出を始め た最初の年に誕生した1羽だった。 90年生まれのモーイステ・リュース の血統構成に未来を見据えるヨスの 取り組みを見る。

1,300キロ勇躍の驚異 オランダ長距離界の粋を集め
  06年バルセロナIN5位 北ホランド州の最北端で闘うアリス・ローヴ

1,300Kを越える実距離を闘い抜き、アリス・ローヴは5位入賞という歴史的快挙を成した。会心の勝利を収めた栗のスーパーCHはオランダ長距離界を代表するスペシャリストの銘血で構成されていた。
 
基礎鳩“ウィットバイク”の威力を受け継ぐ
 オランダ長距離界の強豪バーテンブルフ&ファンデメーウ

夫婦でコンビを組む。バーテンブルフ&ファンデメーウは初めて長距離Nレースで成果を挙げた99年以降、途切れることなくハイレベルな闘いで勝ち続 けてきた。偉大なる基礎鳩ウィットバイクの遺伝力が常勝ラインを形成する。
 
伝説を築いたCHコロニー フェルスプリート父子(前編)
 
驚愕のスピードで優勝&タイトル総ナメ!!  

ゼネラルCHを25年連続で獲得、7年間の優勝回数が252回…恐ろしい記録が打ち立てられた。フェルスプリート父子のCHコロニーが、誰も築くことのできない伝説を作る。
 
アルベルトの魔力
 長距離に専念するエリック・ウィレムス

2年連続インターナショナル・シングルのエースピジョン“キング・アルベルト”を送り出したアルベルト&エリック・ウィレムス父子。父が引退し、エリック・ウィレムスとして再出発する07年、エリックは長距離に専念するため、短・中距離バードを手放すことを決意する。その決断の背景にあるものとは。
 
奇跡のナイトフライター・後編 M.リートフェルト父子
 06年ベルジュラックN40,305羽中最高分速
  

4万羽レースを制したナイトフライター、ド・ヨンゲ・バロン。彼の武器は「夜目」が利くことだけではなかった。そのハイレベルなポテンシャルは、ベルジュラック優勝3回×バルセロナ2位の筋というスーパーカップルに、長距離INエースピジョンをブレンドした確かな血統構成の賜物であった。
 
ヤンセン、最後の輝き ド・クランパー

21世紀のヤンセン鳩舎代表種鳩ド・クランパー=B伝説的銘鳩ヨンゲ・メルクスの血を濃縮したこの灰胡麻は、ダイレクト・ヤンセンの血脈を後世に伝える使命を担っている。
 
☆ 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.34

常に鳩をよく観察し、日常管理の中でよく掴んでみては鳩の状態の変化を確かめる。持ち前の優れた洞察力と非凡ともいえる閃きで自らの見識を深めてきた。そんな筆者だからこそ気づいたことかもしれない。キールと恥骨との間の開き具合いで鳩の距離適正を判断すると言う。レース前と後とでは恥骨が近づきキールとの間の幅も変化する。微妙な違いを手の感触で覚え、筆者の発想はさらに広がった。恥骨がキールに近づく速度からも鳩の距離適正は判断できる。飛ぶことで移動した恥骨の位置が再び元の所へ戻ろうとし、その動きが止まったところが鳩の疲労が抜けた時とも言う。

 
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