海外論文 ハトの帰巣本能における多様な指標
チャールズ・ウォルコット(コーネル大学名誉教授)
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ハトの帰巣本能に関するメカニズムはいまだ解明されておらず、多くの研究者を魅了してやまない。近年アメリカの学者であるチャールズ・ウォルコット氏がその研究の成果をまとめた。ハトは何を指標にして巣へ帰るのだろうか。
←それぞれ繰り返し3箇所の異なる地点から放された3羽の異なる伝書鳩の軌跡 |
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大震災の翌日に
2011年3月12日に関東8団体がレースを敢行
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3月10日の夜、鳩協の東京東、東京西、東京多摩の3連盟がレースの持ち寄りをした。東京東と東京西の両連盟はレジョナル、東京多摩連盟は農水賞である。放鳩地は各連盟とも岩手県の滝沢村を中心とするエリアだ。放鳩団が現地の宿に到着したのは3月11日の早朝であり、朝の給餌までは予定どおり行われた。
午後2時46分、後に「東日本大震災」と呼ばれる大地震があった。東京東連盟の放鳩委員長である早川二郎さんは当時の様子を語る。「夕方エサをやるため宿を出ようとしたときにドカンときました。女将さんの悲鳴が聞こえましたよ。茶碗やコップが床に散乱していました。大きな揺れがくるたびに放鳩車のコンテナが倒れるのではないかと心配しました」。
同日、東京3連盟は協議の上、同時放鳩を決めた。東京西連盟長の山本雅嗣さんが振り返る。「鳩は磁気コンパスを使って帰るという説があります。地震で地磁気が乱れ、帰還率が低下する可能性がありました。レース中止も検討しましたが、高速道路が通行止めになっているため放鳩団が帰京するまで約20時間かかると推測。レーサーを持ち帰るにしてもリスクが大きいので、レースを決行することにしました」。
翌朝の午前8時30分、チャンスをとらえ一斉放鳩する。レーサーの方向判定はよかったという。
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緊急特集 今こそ、心をひとつに パート2
それでも鳩は続ける
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東日本大震災・被災地区からの声
3月11日(金)に関東、東北地方を襲った東日本大震災は、東北の沿岸部を中心に、大きな被害をもたらした。鳩界においても数多くの方が被災され、今なお避難所で暮らしている方もいる。今回は、宮城県、岩手県で被災された愛鳩家3人にインタビューさせていただいた。震災当日のことから、現在の生活、不安、鳩へ賭ける気持ち、未来への希望まで、それぞれの思いをそれぞれの言葉で語る緊急特集「今こそ、心をひとつに パートA」。
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●インタビュー鳩舎
・鈴木喜美男氏
(ニュー仙南連合会)
・和野健市氏
(ニュー三陸連合会)
・鳥居寿洋氏
(宮古連合会)
全国各地で集められている義援金。鳩界からも寄付金が続々届き、感謝!
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ニッポンTODAY |
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したたか素野ヤンセン
素野ヤンセン系
最新の成果を誌上発表
TDKロフト(代表・素野 哲氏)
「素野ヤンセン系」とは素野 哲氏が保存するヤンセン血統である。世界の愛鳩家が賞賛するこの銘血は多数のチャンピオンを輩出している。今回はTDKロフトを訪問し、その最新の成果についてうかがった。
←写真右から4人目が素野 哲氏
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半世紀 Half
a century
鳩と共に生きたある50年史 Vol.6
生死の境目で自覚した鳩レースへの思い 島田秀治鳩舎(東葛連合会)
04年に大病を患ったとき、島田秀治さんは選手鳩と種鳩のほとんどを人手に譲り渡した。本人にしてみれば、形見分けのつもりだった。「死ぬことになるかもしれない――」。島田さんは半ば覚悟したが、その一方でこうも思った。「――しかしもし、命を永らえることができたら、もう一度鳩レースをやりたい」。それは心の支えとなり、生きる希望となった。11ヵ月に及んだ、長く苦しい闘病生活。病室の枕元には常に1年分の本誌のバックナンバーが置かれ、1週間毎に新たな年次のものと置き換えられた。
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■埼玉連盟主催・愛鳩の友社協賛
東日本大震災チャリティーセール 全鳩2万円均一 限定55羽 |
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