クラシカルな気品と誇り 08年ボルドーIN16,442羽中最高分速
ガスビン&ファンハッセル鳩舎 |
今春のボルドーINレースで衝撃的な圧勝劇が生まれた。成鳩部門7,784羽中優勝の(B04―9091441 R ♂)が2位に67メートル差をつけてぶっちぎりの勝利。イヤリング部門を合わせての1万6,442羽中でも最高分速を叩き出したのである。ガスビン&ファンヘッセル鳩舎の美しい栗鳩が、長距離レースでクラシカルな血統の力を爆発させた。
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プライドを懸けた熱き闘い
2008年ベルギー勢がバルセロナINワンツー |
2003年にフォーシェ兄弟が制して以降、ベルギー勢はバルセロナIN優勝から遠ざかっていた。その間、オランダが2回、フランス、ドイツが1度ずつ勝利を浚う。そして迎えた2008年。東フラマンに鳩舎を構えるファンヘンドがIN優勝を遂げ、同州のファンケルクフォールドがIN2位に入賞を果たす。ベルギーはワンツー勝利によって、鳩王国のプライドを守った。
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最高の因子引き継いで! 夫の遺志受け継ぎ02年アルジェントン
N1歳鳩優勝 マダム・ロジャー・デルブルーレ |
夫ロジャーの遺志を受け継ぎ、まるで見えない力に導かれるかのように、妻アルベーテは鳩を作出し、レースに心血を注ぐ。亡くなって4年後、アルジェントンNを制し見事、夫の夢を叶えた。
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▼その他 ヨーロッパTODAY |
■その力は世代を超え、永遠に… 「常勝」という道なき道の開拓者
ディルク&ルイ・ファンダイク
常勝街道は1世代毎に道幅を大きく広げながら、今や玄孫(やしゃまご)の子の代まで達していた。なかんずく第5世代は、兄弟だけで実に8羽の優勝鳩を輩出したロフトもあり、V一色の趣。折々の近親交配により血の純度が守られている限り、この道は続いてゆく。どこまでも、果てしなく…。
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■リスクを乗り越え、歓喜の渦へ 08年ブロアNPO・N6万8千羽中
最高分速 ヨス・ド・リデール
距離に応じて8つのセクションに分けられ、極めて厳正に勝敗が争われるブロアNPOナショナルレース。今年の参加総羽数は実に6万8千羽! セクション優勝でも大変な名誉になるハイレベルなレースゆえ、当然、各鳩舎は選りすぐりの精鋭たちを送り込むことになるが、その中に1羽、途方もないリスクを背負って出場した俊鳩がいた…。
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