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「魔の7日間」関東Rg放鳩サバイバル記!

 例年、春は3月上旬に開催される関東地域のレジョナルレース。“中距離の華”は、フライターにとって胸躍る最初の大レースであり、連盟においては地区N、GP、桜花賞、GNへと続く総合レースへ向けて、ぜひとも成功させたい第一関門である。
 ところが今春の日本列島は3月上旬から低気圧の影響等によって、天候不順。とりわけ、関東各連盟の放鳩地である岩手から関東にかけては、不安定な悪天候が続いた。延期か ― 放鳩か ― 究極の選択が迫られる中、各連盟はそれぞれ異なる決断を下す。Rg放鳩の舞台裏に迫る。

2010年春・関東各連盟Rgレース放鳩の流れ(3/6〜3/14迄)
※天気は放鳩地から帰還地へのもの

日付
天候
放鳩
3月6日(土)
曇→雨
東北地方は曇り。東京では明け方から雨。 東京西連盟放鳩予定日も日延を決断。
千葉、埼玉、東京中等の連盟は週末レースを延期し、持ち寄りを繰り下げている。
3月7日(日)
晴→雨
日本の南の前線上に03時、低気圧が発生東進。西日本、東日本、東北南部の広範囲で降水。東京も冷たい雨。 東京西連盟日延べ(2日目)。
3月8日(月)
晴→曇
全国的に曇りがちで、日ざしは少しだけ。関東は日ざしがこぼれる程度。 東京西連盟、7時10分、渋民から放鳩!
埼玉連盟が予定を繰り下げて持ち寄り
3月9日(火)
曇→雨
沖縄から東北までの広い範囲で雨や雪。関東は昼前から弱い雨またはみぞれ。 平成千葉連連盟等、先週末予定していた各連盟が予定を繰り下げて持ち寄り
3月10日(水)
雪→曇
低気圧が関東の東から三陸沖を発達しながら北上。関東甲信地方は前日から明け方にかけて積雪となった所も。  
3月11日(木)
曇→晴
西から移動性高気圧に覆われる。放鳩地である岩手は曇り。関東地方は快晴。高気圧の入り目で北西風が吹く。 平成千葉、千葉南、西千葉連盟が放鳩! 北西風により、スピード戦となる。千葉、東京、埼玉の各連盟が延期
3月12日(金)
晴→晴
日中は高気圧に覆われ、晴れた所が多い。岩手は曇りも関東は快晴。 埼玉、千葉、千葉東、東京中、東京東、東京多摩連盟等が放鳩! 南西からの強い風により、耐久戦となる。
3月13日(土)
雨→晴
12日夜遅く、沿海州の閉塞点に低気圧発生、東北北部で10ミリほどの降水。  
3月13日(土)
晴→晴
日本海に中心を持つ高気圧に覆われ、東日本は快晴となる。
つくばね、上州、茨城、栃木、東坂東、埼群、坂東野州等の連盟が放鳩!

 

 

 ニッポンTODAY

09年秋日鳩つくば国際鳩舎・銘鳩賞受賞
      SEロフトオーナー・遠坂修一鳩舎
       (群馬中央南連合会・翔道5段)

 09年のつくば国際鳩舎シリーズは例年になく厳しいものとなった。激戦を潜り抜け、ファイナルの広島選手権に挑戦できたのはわずか52羽…。うち、85年クラウン賞・遠坂修一さんがオーナーを務めるSEロフトの3羽が含まれていた。
 12月7日、午前7時10分放鳩。日没ギリギリに帰還するのがこのレースの常だが今回は当日ゼロに終わる。そして翌日午前7時半過ぎ、遠坂さんの携帯が鳴った。それは念願のスーパータイトル“銘鳩賞”受賞の朗報であった。

 

誰もが唸る!クラウンの勢い
  埼玉Rg500K総合優勝、5位&議長賞
  600K総合7位・中地区優勝 新井 繁鳩舎
           (埼玉北辰連合会・翔道4段)


 最低、地区CH賞に絡む成績は収めたいと言う。新井繁さんにはクラウンの重みがプレッシャーとなっていた。緊張して臨んだRgで初の総合優勝。会心の勝利を収めた後に600K総合7位、中地区2連覇を達成した。重圧を撥ね退ける勢いが今の新井さんにはある。

 

 

 鳩史に残る光陰 ザ・スーパー 連載 9 回
平成初の三冠王
          浅野 栄鳩舎


 レース歴わずか3年でゴールド賞に輝き、翌年にはシルバー賞に。しかし関係者の多くは背後に辻田 肇鳩舎の影を見ていた。その影から脱するには、名実共に偉大な義兄を超えるしかなかった。以来、全身全霊をレースに傾注し、3年後に再びゴールド賞、そして6年後にはクラウン賞を獲得。独立独歩の王者として遂に立った鳩界の頂上にはしかし、次の道しるべはなかった。
 
 
 ヨーロッパTODAY

純ホールマンの驚異 【前編】
 重近親構成でその粋を今に伝える
          ジェフ・スケルケンス


 系統の歴史は120年、純系が保守されるようになってからでさえ、すでに90年。代を重ねても資質がみじんも損なわれず、むしろ異血の長所を見事に取り込んで進化し続けてきた稀代の銘系には、不可能を可能に変えるだけの根拠と、多くの強豪に渇仰されるだけの“魔力”があった。



 右上は1980年当時のジェフ・スケルケンス。頑固一徹な性格の持ち主で、どんな大レースで優勝しても自系統の鳩質に満足せず、馬小屋の屋根裏に設けられた鳩舎の中では終始、仏頂面を崩さなかった。左下は弟のピット。兄をサポートする傍ら、“ズワルト・イボンヌ”(78年バルセロナIN雌鳩部門優勝)を作翔するなど、ひとり立ちする姿勢も示した。
 
 
 
▼その他 連載記事
 

■連載52 受け継がれるエースナンバー「50」 及川 茂鳩舎

■連載46 源鳩バロンはなぜ飛ぶのか?  新井健仁鳩舎
■連載41 アイキュウの輪 交友関係からみる意外な素顔 高見由一さん
■連載29 TO PIGEON BEGINNER 鳩レースのイ・ロ・ハ 講師・内田雅士氏
 

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